Synopsis
見ていたのは、彼女じゃない。――わたしのほうだった。
九条凛子は、静かに、淡々と日々をこなしていた。
けれど、春の朝──会議室に遅れて現れた高梨菜月は、
そのまなざしひとつで、凛子の平穏を少しずつ崩していく。
無防備で、まっすぐな声。揺れる笑顔。
距離を保とうとするほど、心は近づいてしまう。
“恋人”と呼ぶには、まだ名前のない関係。
それでもたしかに、ふたりは同じ未来を見ていた。
言葉より先に想いがこぼれた、“まなざし”から始まる恋の物語。
全三部構成/第1部連載中。
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