Synopsis
19世紀風の異世界大学都市を舞台に、平凡な大学生キースと女学生レマが繰り広げる日常劇。
公園で出会った青年キースと女学生レマ。
偶然知り合ったふたりは、チェスを楽しみながら静かな日々を過ごしていた。
しかし、街の時計が次々と狂い始める。
大学の大時計、駅前の時計、商店街の時計――本来なら管理が厳重なそれらが、なぜか次々と異常をきたしていた。
好奇心に駆られたふたりは、調査を始める。
やがて見えてきたのは、時計の内部に仕込まれた謎と落書き。
単なるイタズラにしては規模が大きく、しかし悪意があるとも言い切れない。
戸惑いながらも、ふたりは自分たちの日常に起きた小さな綻びを受け止めようとする。
一方、異変が収束したかに見えたある日、キースのもとに奇妙な手紙が届く。
差出人不明のその手紙には、謎めいたメッセージと古びた懐中時計が入っていた。
それは今回の時計事件とは無関係なのか、それとも――。
知らず知らずのうちに、ふたりはより深い謎の渦に巻き込まれていく。
これは、警察でも探偵でもない、ごく普通の青年と少女が、静かに非日常へと踏み出していく物語。
日常の小さなほころびの先に、何が待っているのかは、まだ誰にもわからない。
勝手に事件に巻き込もうとする謎の人物。
解決しない事件、解決する気もないふたり。
警察も探偵も出てこない。
始まりそうで始まらない、そんな物語。
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