Synopsis
初めて私の店を訪れた日、彼は言った。
愛する人の記憶を消す薬が欲しいとーーーーーーーーーーーー
私は5年前にこの国に移り住んでから、山奥で魔法薬の店を営んでいる魔導師、通称魔女だ。
記憶を消す薬は作れるけれど、売ることを禁止されている薬なので、彼には当然お断りした。
でもその日から彼は毎週のように店に通うようになり、半年が過ぎる頃には私たちは親しい友人になっていた。
それから色々とあって、私たちは王都で同居をすることになったのだけれど、彼と過ごす日々は穏やかで楽しくて、私は少しずつ彼に惹かれていった。
でもそんな折、船の事故で亡くなったと思っていた彼の婚約者が生きて戻った。
彼はまだ彼女を愛しているに違いない。
でも優しい人だから、私に同居の解消を言い出せないのだろう。
そう思った私は、彼から私の記憶を消して、この国を去ることにした。
※ざまぁではありません。
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