Synopsis

俺の名はタイガ。  彼女を一目見た瞬間、俺は心を奪われた。    黒のメッシュが入った鮮やかな金髪に生えた虎耳に牙を模した黒の横髪、それでいながら虎の尾が生えていない。俺と同じ虎耳しか生えていない獣度合いが低いタイプの虎獣人の彼女。  名はネコナと言うらしい。    左右の配置が俺と逆な紅と蒼の美しい瞳に運命を感じる。もし、彼女と見つめ合えたのなら同じ色同士の瞳で見つめ合えるだろう。  やや釣り上がった眉と猫目の強気な表情は気高く美しい。しなやかでいて無駄の少ない体躯は俺の心をどうしようもなく駆り立てる。  おかしいな、正直に言えばど真ん中の好みより少し逸れてる。でも、俺の魂が……本能が彼女を誰にも渡したくないと吠えるようだ。  俺は郷の次期族長。  冒険者をやっているのは見聞を広め、強い族長となって帰る為。言わば族長就任への最終試験。  そこに嫁探しは含まれていない。  郷へ帰れば見合いをさせられる。  その、見合い相手の中に彼女以上の女性がいるだろうか……いや、ない。  それに「嫁探しをするな」とも言われてない。  気付けば俺は彼女にプロポーズをしようとしていた。

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Kakuyomu
Kakuyomu03/23/2021
  • Current21回目のプロポーズ