Synopsis

結婚して、やがて十二年。 気づけば、干支がひと回りするだけの時間が過ぎようとしていた。 子どもはひとり。十歳になる娘、美咲。 私たち夫婦の仲は、もうずっと前から冷えきっていた。 離婚も考えた。でも話し合いの末、こう決めた。 「美咲が高校を卒業するまでは、夫婦を続けよう」 それはもう、夫婦というより“育児ユニット”みたいなものだった。 その日のこと、夫が少しだけ笑って言った。 「それじゃあ――美咲ちゃんのお母さん。これからの八年間、よろしくお願いします」

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Kakuyomu
Kakuyomu05/04/2025
  • Current美咲ちゃんのお母さん