Synopsis
小さな頃から、犬って「人には見えない何か」が見えるって聞いたこと、ない?
それがただの迷信だって、ずっと思ってた。
でも――
あの夜、うちのミルクが壁の一点をじっと見つめて震えていたとき、わたしは初めて思ったの。
「この子は、何かを見ている」って。
優しくて、甘えんぼで、わたしの一番の味方だったミルク。
でもね、その“何か”を見てしまったせいで、ミルクは――わたしの前から、いなくなった。
これは、“ミルクが見てしまったもの”の話。
そして、“わたしが見てはいけなかったもの”の話。
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