Synopsis
貴族令嬢だが、白い髪と赤い瞳の所為で呪われた子として差別されていたディーナ。
彼女が十八歳になった年のある日、ディーナの容姿を呪いだと信じ切っている義母が、まじない師を雇った。
心優しいまじない師の青年ロランは、生まれてからずっと醜いと否定ばかりされてきたディーナを美しいと言う。
やがて二人は駆け落ちし、ある都市で慎ましく、だが幸せに夫婦として暮らしていた。
しかし、ロランの正体は義母に雇われた殺し屋だった。
彼女に幸せを感じさせてから殺すようにと、依頼されただけの。
偽りの愛だと知りながら、あまりに完璧なその嘘に、ディーナは満足する。
彼女は気づいていなかった。
途中から、嘘が真実に変わっていることを。
ロランは気づいていなかった。
自分の嘘が最初の時点から見抜かれていたことを。
互いに嘘を抱える夫婦の逃避行は、
どのような結末を迎えるにしろ、次の春までに終わる。
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