Synopsis
王立クラウディア魔剣士学園、それはクラウディア王国における最高峰の戦士養成機関。
魔剣士を目指す者なら誰もが憧れる名門校であり、その門をくぐること自体が栄誉とされる。
今日から僕の学園生活が始まる。
僕の名前はアルト。
前世でも恋人いない歴=年齢のまま生涯を終え、今世でもそれは継続中。
王立クラウディア魔剣士学園、入学初日。
僕はここで、絶世の美少女たちと出会った。
七剣姫と呼ばれ、この世界に七つある属性それぞれ最強の魔剣士。
彼女たちが学園の中心。
僕も英雄になってみたい。
もし、それが無理でも、せめて普通の青春を送りたい。
友人を作り、仲間と共に強くなり、そして――運命の恋人に出会う。
この学園で甘酸っぱい思い出を作りたい。
転生したこの世界でなら、きっとそれが叶うはずだと信じていた。
……だが、そんな甘い期待は入学したとたん粉々に砕け散った。
この世界では、個々の資質を示す「スキル」が授けられる。
戦士なら剣技を極めるスキル、魔法使いなら強大な魔力を操るスキル。
優れたスキルを持つ者は、それだけで英雄への道が約束される。
スキルは特定の時期に顕現し、特定の場所で判明する。
ここでは入学時にスキル判定が行われていた。
だが、僕は――スキル判定で「スキル無し(無能)」の烙印を押された。
魔剣士学園において、これは致命的な欠点だった。
スキル判定会場では僕はまるでさらし者になった。
七剣姫はわざわざ僕のことを見に来た。
炎の王女(1年生):モモア・フレイム・アルトドルフ
炎の力を操るモモア。馬鹿にするような好奇の視線で僕に向け、くすりと笑った。
「無能なんだ。信じられない。初めて見た!激レアね。ちょっと燃やしてみてもいい?」
本当に炎を出してきたモモア。僕の驚いて尻餅をついてしまう。
「あははは!何その反応。マジでダサい。」
……コイツ!絶対に許さない。
雷の皇女(1年生):リア・ヴォルデンベルク
雷の恩恵を受けし者、リア。眉をひそめながら冷たい言葉を放った。
「……私だったら恥ずかしくてこんな所にいてられないですね。どんな神経をして学園生活を送るのでしょう。」
モモアもリアも見返してやるためにな!
大地の公女(1年生):ユノア・グランツバッハ
大地の加護を受けるユノア。少し哀れむような侮蔑の目で僕を見つめて言った。
「決して努力が報われないって不憫ね。同情するわ。まあ、素行の問題かもしれないけど。」
転生後は真面目に生きてきたさ!農家の三男だって馬鹿にするな!
水の聖女(2年生):メルキア・アクアリス・アクイナス
清らかなる水の祝福を受けた聖なる乙女、メルキア。
「女神様に見放されているのね。前世の行いが悪かったのでしょう。」
その通りだけど、言っていいことと悪いことがあるからな!
光の神姫(2年生):レティシア・ルーメンシュタイン
光の神に愛されし高貴なる少女、レティシアは冷ややかな声で言い放った。
「やっぱり無能っぽい顔してるわね。例えスキルを授かっていたとしても、きっと役に立たない程度のものだったでしょう。」
顔まで馬鹿にするなよ!許せない。絶対に許さない。
癒しの巫女(3年生):トア・フェルディナント
神聖なる癒しの力を持つ巫女、トア。
「まあいいじゃない。トイレ掃除要員で学園においておけば?」
はあ?トイレ掃除のお仕事をする人も立派だし馬鹿にするようなことを言うな!
闇の竜姫(3年生):ロザリア・ドラグライオス
黒竜の血を引く戦姫、ロザリア。
「弱い者は戦場で最初に死ぬ役割がある。それだけでも価値はあるさ」
生きる!生きてロザリアもギャフンと言わせてやる!
無能とされる僕に、どれほど頑張っても努力は報われないだろうという現実を突きつけてくる。
こんな屈辱の中で、学園生活を送らないといけないのか。つら過ぎる。
でも、まさか……彼女たちがスキルを失い、僕に助けてもらうことになろうとは、この時誰も予想していなかったのだった。
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