Synopsis
※本作は非常に残酷な描写を含みます。精神的が不安定な状態での閲覧は推奨しません。
※完全に思い付きで書いているので、修正が入る場合があります。
黒川陽太、十六歳
黒川陽太は、高校で苛烈ないじめに合い、首吊りによる自殺を図った。
体が空中に浮いて、重力が一気に引き寄せてくる。その瞬間に思考が鈍くなり、意識が一層ぼやけていく。けれど、次の瞬間、首にかかる圧力が全身を襲う。喉が締まり、息が苦しくなる。血液が逆流し、脳内に響くような痛みが広がり、胸を締めつける。息ができない、呼吸が途絶えていく感覚が、体全体を支配していく。
頭が重く、手足が痺れてきて、視界が狭まり、まるで夢の中にいるかのように感じる。しかし、次第にその「夢」から目が覚めるような感覚が訪れる。呼吸ができないことで、恐ろしいほどの焦燥感が湧き上がってくる。胸が裂けそうだ。どんどん目の前が暗くなり、まるで闇の中に引き込まれていくような感覚が支配してくる。
その中で、ふと心に浮かぶのは、幼馴染白山 月望のことだった。彼女に対して感じていたものは、本当にこれでよかったのだろうか。彼女が僕を必要としているとしたら、今僕が死ぬことで、彼女に何が起こるのだろうか。
目の前に黒い点が見え、体の感覚が徐々に失われていく中で、陽太はその問いを胸に抱き続けた。そして、最後の力を振り絞って、ふと感じた一筋の後悔と、残された少しの命にすがろうとする瞬間が訪れる。しかし、視界が完全に暗くなり、意識は徐々に消えていった。
部屋には、『ギィギィ』と軋むロープの音、秒針が進む音が響いている。そして振り子のようにふらふらと揺れる陽太は夕日の逆光に充てられて、黒く、黒く、どこまでも沈んでいった
開くはずのない瞼が開いたとき、そこはどこまでも真っ白な果てしのない空間だった。
自ら命を絶ったものが行きつく先は、天国か、地獄か、それともそのどちらでもないのか。黒川陽太が死後に体験する『それ』は果たして罰なのか、それとも...
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