Synopsis
聖女の選抜において、公爵令嬢であるファナティアは平民に敗北を喫することになった。
しかし彼女は、潔く敗北を受け入れており、むしろ平民の聖女を支えようと前向きな気持ちでさえいた。
だが聖女は、職務当日に行方不明となってしまった。
さらに相次いで、王太子もいなくなる。二人はほぼ同じタイミングで、姿を消してしまったのだ。
そのせいで、ファナティアは聖女としての仕事を請け負うことになった。
選抜において二番目の成績だった彼女に、自然と役目は回ってきたのである。
懇意にしていた第三王子ウルグドの助けも借りて、ファナティアはなんとか聖女として務めることができていた。
そんな彼女の元に、王太子が現れる。彼は聖女と駆け落ちしていたが、心を改めて帰って来たという。
ただ当然のことながら、それはファナティアとしても王国としても、受け入れられることではなかった。既に王太子に、居場所などはなかったのである。
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