Synopsis
RTAとは…
リアルタイムアタックの略。ゲームをスタートしてから、クリアするまでの時間を指す。
かつてレイチェル・ルビリィは、グロウモンド帝国の公爵令嬢だった。将来の伴侶たる皇太子を愛し、皇妃として努力をする日々であった。
しかし、現実は厳しかった。
学園の卒業式のパーティーにて、レイチェルは皇太子に婚約破棄を言い渡された。彼の隣には、つい最近まで村娘だった愛らしい少女。
既に次期皇帝として確定していた皇太子の人望は厚く、レイチェルはそんな皇太子を失望させた、恋路を邪魔する悪女として日夜報道された。結果、ルビリィ公爵家は責任としてレイチェルを修道院へ追放し、破門とした。罪を犯したわけでもないのに、罪人に等しい扱いだった。
辺境の修道院にて、レイチェルは村娘と皇太子、挙句の果てには帝国へ殺意に近い憎悪を煮えたぎらせていた。
そんなレイチェルは、最後のチャンスともいえる運命の出会いを果たす。
「私と一緒に復讐しませんか?」
レイチェルが手を差し伸べたのは『帝国一の放蕩息子』と悪名高い伯爵令息ブラッド・タンザだった。
彼もまた、皇太子とその婚約者サマたる村娘の暴走で流罪に処された被害者だった。
「いいですよ。お嬢様に協力します」
かくして、二人は熱い握手を交わしたのだった。
悪役令嬢と悪役令息。
最低で最悪のコンビによる、チキチキ☆帝国ぶっ潰しRTAが始まる。
「皇太子の愛する婚約者サマには地獄と名高い修道院で生涯を閉じてもらいましょう」
「採用ですわ。では、皇太子は鉱山夫として働かせましょうか」
「鉱山夫って!それはもう奴隷の仕事じゃないですか〜。アイツにピッタリですね」
…実は悪役を羽織らせられたんじゃなくて、マジモンの悪なのかもしれないが。
それは言ってはいけないお約束なのである。
・全七話
・ダブル主人公(レイチェルの存在感強め)
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