Synopsis

世界は魔王に支配されていた。 魔王が魔物を生み出し、魔物が人を襲う世の中を救うことができるのは、勇者だけ。 勇者は生まれた時から勇者であり、誰もがなれるわけではない。 いつ、どこで勇者が誕生するかもわからないまま、勇者がやってくることを待ち望む人たち。 そしていくら待っても来ない勇者。 主人公・ジーンは、滅多に存在しない魔法を使える人であり、その中でも珍しい治癒魔法の使い手。 勇者に何かあったときに助けられる、そして何より勇者が魔王を倒すために各地の神殿を巡る際に必要な守り人であるために、ジーンに与えられた仕事は、勇者を案内する「案内人」だった。 しぶしぶ引き受けた仕事を早く終わらせようとしたものの、ジーンは魔物に襲われる。そこを勇者によって助けられた。 感謝はしていても、嫌悪が勝ったジーンだったが勇者を神殿まで案内するが、どうやら勇者は何かを抱えている様子。 魔王を倒すことが勇者の使命であるはずだが、目の前の勇者は青白かったり、今のも倒れそうであり、それができるほど強そうには見えない。だが、勇者は「大丈夫」を繰り返す。 案内途中、勇者の体調を心配し休みをとると、どうやら勇者は今まで眠ることさえ許されなかったという。しかし、勇者はジーンと共に眠ると安眠できた。 感謝の意を込め、神殿まで一気に向かうことができ、一仕事を終えて村に戻るジーン。 しかしそこで、ジーンは今まで過ごしてきた村の真実と、勇者の本当の定めを知ってしまう。 頼りない勇者だったが、それをひた隠しにする姿を見て、強がりでごまかしていた自分と重なってしまい、どうにか助けることができないかと奮闘する。 しかし、勇者はジーンを傷つけたくないために拒否し、ふたりは揉めつつも更なる旅を続ける。 途中、言葉が足らずにふたりは近づいては離れを繰り返し、互いの心の傷を癒しながら少しずつひとつの感情を育てていく。 ジーンと勇者の出会いは、ふたりだけではなく、世界を変えていく――? 孤独と恐怖を強がりで隠していた少年が、宿命を隠して嘘で固めてきた勇者の心を変え、そしてさらには世界を救うファンタジー。

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Kakuyomu
Kakuyomu09/08/2024
  • Current勇者は息をするように嘘をつく