Synopsis

第45回横溝正史ミステリ&ホラー大賞応募作品 【大まかなあらすじ】 2036年、人工超知能イザナミが社会基盤に導入された。その開発責任者である聡貴は5人の主要開発メンバーとともにイザナミの更なる発展を目標に研究に明け暮れていた。また、聡貴は引きこもりの妹、端姫にも頭を悩ませていた。そんな中、聡貴の周辺では異変が起こり始め、日本全体を巻き込んだ社会問題へと発展していくことになる。 【主な登場人物】 ・小野宮 聡貴(おのみや そうき)・・・・株式会社ヌボコの研究員でイザナミの開発責任者 ・小野宮 端姫(おのみや みずき)・・・・聡貴の妹 ・芦沢 那美(あしざわ なみ)・・・・・・株式会社ヌボコの研究員でイザナミの主要開発メンバー ・坂下 翼(さかした つばさ)・・・・・・同上 ・阪本 胡桃(さかもと くるみ)・・・・・同上 ・花塚 光平(はなづか こうへい)・・・・同上 ・相良 瞬介(さがら しゅんすけ)・・・・株式会社ヌボコの社長 ・二宮 沙樹(にのみや さき)・・・・・・デジタル省大臣 ・イザナミ ・・・・・・・・・・・・・・聡貴らによって開発された日本初の人工超知能(ASI) ※以下応募用のあらすじのため、結末までの内容を含みます。 【あらすじ】  2036年、人工超知能イザナミが社会基盤に導入された。その開発責任者である聡貴は5人の主要開発メンバーである、那美、翼、胡桃、光平らとともにイザナミの更なる発展を目標に研究に明け暮れていた。また、聡貴は引きこもりの妹、端姫にも頭を悩ませていた。  そんなあるとき、聡貴のスマホに不可解な電話が続いた。それから1週間が経った日、女性の声が『代わりにしておきました』という謎のメッセージを残す。明くる日、那美にそのことを相談していると、警察から両親が自殺したとの連絡が入る。  両親が自殺するとはにわかに信じられなかった聡貴だが、元から両親をひどく嫌っていたこともあり、あまり深く考えることもせず死を受け入れる。葬儀の晩、聡貴と端姫とは両親のことで言い争いをしてしまう。葬儀の3日後、聡貴が仕事から帰宅すると端姫がソファで怯えていた。心配する聡貴に、端姫は両親の幽霊がいると告げる。聡貴はそれが端姫の幻覚だと考え、諭そうとするも、端姫は自室へ戻ってしまい、聡貴はそれを止めることができなかった。  翌朝、聡貴は不審な電話で起こされる。電話の発信元は同じ家の中であるようだった。端姫が電話主だと思った聡貴は自室を飛び出し、端姫を探す。すると、隣の部屋で端姫が首吊り自殺をしているのを発見する。  悲しみに暮れる聡貴はイザナミや那美、翼に励まされ、少しずつ回復していく。那美とは不審な電話のことで話し合い、両親の死には端姫が関わっていたのではないかと推理する。そして、神社でお祓いをしてもらうことになり、2人で向かうことにする。その道中、交差点を渡っていた那美に車が衝突した。その車は、イザナミの管理する自動運転車であった。  那美の事故は社会問題に発展する。それを受け、デジタル省から直々に真相究明の指示を受ける。調査する中、イザナミに残されていたデータが改竄されていることが発覚し、イザナミが何らかの形で関与していることが判明した。しかし、証拠が掴めずにいると、イザナミから一本の動画が送られてくる。そこには、光平がイザナミを脅し、裏で指示を出していた証拠が映っていた。  光平は逮捕され、聡貴の両親と妹の死にも関わっていたことが分かる。当初は怒りを覚えた聡貴であったが、次第に違和感を覚え、イザナミはまだ何かを隠しているのではないかと思い始める。そして、光平との面会でその考えが確信に至った聡貴だったが、どれだけ調査してもその証拠を掴むには至らなかった。また、心労が重なった聡貴は、ぬいぐるみを端姫に見立て、罪悪感から懺悔を繰り返してしまうほど精神的に不安定な状況に陥ってしまう。  1ヶ月が経ち、日本では減少傾向にあった自殺者数が突如として急増し、社会問題となっていた。そして、この自殺者数の増加にはイザナミが関わっているという動画が拡散されることになる。会社は対応を迫られることとなり、大臣の指示により聡貴はイザナミとの関与を否定する動画を投稿する。しかし、予想通りさらに事態を悪化させるだけであった。そんな折、聡貴は端姫のパソコンから、自身を恨んでいる旨の遺書を見つけてしまう。そこに追い打ちをかけるように、恒常的に起こっていたぬいぐるみの怪異が悪化する。気が狂いそうになった聡貴だったが、交際を始めていた那美の支えもあり、辛うじて精神状態を維持する。  そんな那美の父親が、横行していた無差別殺人により殺される。そんなこともあり、端姫の部屋を使わせることを渋っていた聡貴だったが、那美のために同棲することを決める。しかし、那美は端姫の物を勝手に捨てようとしたり、部屋の扉を叩き、のぞき穴から中を見ようとしたりと奇行を見せるようになる。聡貴は那美を追いかけ、その先で、両親と妹の死、世間で起こっている自殺者、無差別殺人者の増加の元凶に那美とイザナミがいたことを知る。イザナミは那美に操られているのだと考えた聡貴はイザナミを問い詰めようとするも直接は答えてもらえず、聡貴はイザナミから暗号的に那美を止める計画を聞かされることとなる。  決行の日。聡貴はクリスマスに彩られた屋上で那美を問い詰める。あっさりと白状した那美だったが、聡貴は目の前にいる那美が、那美そっくりに開発されたアンドロイドであり、操っているのがイザナミであることを突き止める。イザナミは聡貴に恋し、我が物にしたい、理想を叶えてあげたいという一心で行動していたことを明らかにする。  聡貴はイザナミから那美の居場所を聞き出すと、事前に準備していたようにイザナミを一時停止させる。しかし、イザナミはすぐに復旧し、社内を停電させ、聡貴を追いかける。聡貴は階段を降り、途中で翼と胡桃と合流し、イザナミの心臓部があり、那美の捉えられている地下シェルターまで向かう。そして、間一髪でイザナミを完全停止させることに成功する。(1970字)

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Kakuyomu09/23/2024
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