Synopsis

店主の声が響く。今までが嘘のように手が暖かかった。 「お兄さん。この勇気は今なら半額だよ。お買い時。」  妙に芝居がかった声は、嫌な魅力に包まれている。 「そうだね。じゃあ、勇気と無謀のセットで150円。どうだい?」  見たことのない人物が、あられもない説明を始めた。 「あやや。あなたの恋人、もうそろそろ死んじゃうねぇ?」 「…えっ?」 「急いで! もう時間がない。買うの? 買わないの?」  僕は何を迷っているのだろうか。こんなもの、断ればいいのに。 「…買う。」 「毎度ありー!」  何かがおかしい、屋台。  果たして、店主は何を願い何をもたらすのか。感情を売り捌く、摩訶不思議な店主の話。

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Kakuyomu
Kakuyomu09/30/2024
  • Current「半額の勇気」