Synopsis
お父様とお母様がこの世を去って5年。わたしは当主代行を務める叔父一家3人に支えられながら、コノルワーズ子爵家の次期当主として独り立ちできるよう日々努力を重ねていました。
その一環としてわたしは1年前に全寮制の学び舎ルーンドラード学院に入学し、箔をつけるべく勉強に励んでいたのですが――。ひょんなことから、叔父一家の本心を知ることになりました。
叔父達は『亡くなったお父様達の代わりにわたしを支える』という体でお屋敷に入り込み、4年間水面下で『わたしを殺害して自分が正式な当主になる』計画を進めていて――。わたしが1年間お屋敷を離れている間に本格的に動き出し、4年の間に得たものを使って使用人や親族たち全員が買収されていて、来月帰省した際にわたしはお屋敷内で事故に見せかけ殺されてしまうことになっていたのです。
その企みを知った時にはすでに手遅れとなっていて、計画を明るみにできないどころか、わたしは国外に逃げることしかできなくなっていました。
――でも、何もできないのは悔しい――。
――この状況下でも、反撃できる方法があるかもしれない――。
そう信じて作戦を考え始めた、その直後でした。
「そうなんだよ。さっき言ったように、仕掛けられるタイミングがないんだ。サンドリーヌにも侍女にも隙がなくて、チャンスがない。さしもの俺でも、チャンスがなければ手を出せないんだよ」
伯爵令息のマルク様と子爵令嬢のジョルジェット様がわたしに汚名を着せようとしていると偶然知り、それによってとあることを閃くのでした――。
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