Synopsis
「僕は人間なのかな。自分でもよくわからなくなってきた」
教室でお弁当を食べながら、僕は言う。
本を読んで知ったのだが、2世代め以降の変身生物は、自分を人間だと思い込んでいることがあるらしい。
「あはははは。それは困った。時根は人間じゃないかもしれないんだね」
向かい合ってお弁当を食べているきみは、豪快に笑う。
女の子なのに、声が大きすぎる。教室中に響き渡っている。
抜群に可愛い子の笑い声は、みんなの注目を集める。
ぎょっとして、クラスメイトたちがきみを見つめる。
僕はきみとの会話をつづける。
「きみは自分が人間だという確信はあるか?」
「さあどうだろう」
きみは曖昧に笑う。今度は声を立てずに、アルカイックスマイルを浮かべる……。
魔球のごとき変化球を投げる少女とホームランを量産する少年の恋愛小説で、ふたりが廃部同然の野球部を立て直して甲子園大会に出場するスポーツ物語で、人間と変身生物の謎を追うSFです。
全48話の長編小説。恋愛あり、謎あり、動画あり、熱い試合あり、笑いありの毎日連載。
地区予選決勝などのクライマックスを経て、恋愛・野球・SFが融合した世界の見方が変わるハッピーエンドへと至ります。
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