Synopsis

昔々、竹から生まれた美少女がおりました。彼女は優しいおじいさんとおばあさんの元ですくすく育ち、その美しさゆえに多くの男たちを魅了します。その美貌は国中に轟き、五人の好色な皇子たちに求婚されますが、彼女は無理難題を言いつけて、頑なに結婚しようとはしません。  しかしさすがの彼女でも、帝の想いを無碍にするわけにはいきません。帝の熱烈な求婚を受けた彼女は、正直に自身の出自を明かします。なんと彼女は、月の都を追放された月の民だったのです。贖罪を終えた暁には月に帰らなければならないので、帝の妻にはなれません。それでも諦めきれなかった帝は、彼女との文通を始めました。次第に心を通わせていく二人ですが、ついにその時が来てしまいます。結局、帝やおじいさんたちの抵抗も虚しく、彼女は使者と共に月に帰ってしまうのでした。  終わってしまった物語は、もはや語るまでもない。  たとえ、姫を失った世で、男がすべてを捨て去ったとしても。  たとえ、姫を失った世で、帝が不老不死に狂ったとしても。  終わるはずだった物語に付け足された蛇足は、千三百年の妄執だった。  終わらぬ欲と望みに巻き込まれる少年──瓜丈高は、まだなにも知らない。  彼もまた、いつかの姫と同じように、罪を犯してこの地に堕ちたという事実を。 現在、より面白い展開を思いついたので、三章のプロットを大幅に修正しております。 そのため次話の投稿は4月22日となります。そこからは三章終了まで毎日投稿する予定です。 もうしばらくお待ちください。

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Kakuyomu
Kakuyomu03/19/2024
  • Currentつき落つる