Synopsis

※本作第一話は、投降規定に則った、完結に至るネタバレ粗筋です。ご注意ください。本編は第二話から始まります。ただし、本作は、先にネタバレを読んでも充分に楽しめるように書きました。図らずも第一話を読んでしまった方でも、どうぞお気軽に読み進めてくださいませ。  ※五月三十一日以降、毎日午前七時丁度と午後九時丁度に更新します。六月十五日午後九時丁度で完結です。  以下↓ネタバレなしの粗筋です。  主人公・矢磯 十吾(やいそ じゅうご)は、表では個人の運輸業、裏では逃がし屋を生業とする二十代中盤の男性である。そして、ネコの鳴き声と波音に安らぎを感じる人間でもあった。  二○二四年五月の晩。  夜逃げを希望する顧客の指定に応じて、彼は静岡県北東部にある廃倉庫に一人できていた。  しかし、そこには死体が一つあったきりだった。死体は五十代くらいの男性としかわからず、外傷や肌の痛みはなかった。合流するはずの顧客は、ついに現れなかった。  死体を改めてから、矢磯は、スマホに登録した自作アプリを起動した。そこで猫の鳴き声と波音を聞き、心を落ちつけた。  面子を潰されたからには、徹底的に元顧客のあとを追って落とし前をつけねばならない。それは死体の真相をつきとめることを意味する。  山と海にまたがるエビス伝説は、現地の人間達によってなんとも生臭い話になっていた。否応なしに、矢磯は欲にまみれた因縁へと巻きこまれていった。

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Kakuyomu
Kakuyomu05/30/2024
  • Current処刑場のエビス