Synopsis
今よりほんの少し先の未来、西暦2050年。より高度に、より先鋭的に発達したネット社会は、同時にその内在的リスクを増しつつあった。
そこかしこに潜むウィルス、ダミーサイト誘導による詐取、さらにはハッキングによる情報漏洩……。ネットの海に溢れる犯罪は、それはもう数え出したらキリが無いほど。
かくも混沌の満ちゆく世界に今、一人のヒーローが現れる。
その名は『電脳超人トラブルバスター』。自らの意思をもって動く、進化した超高性能人工知能。ネットワークに繋がってさえいれば、いかなる機器にも即座に侵入、自由自在に操れる。
彼はまさしく電脳世界における無敵のヒーローだ……。
だが悲しいかな、いかにネットの中では最強無敗といえども、彼には現実世界における実体が無い。
凶悪な犯罪者どもの所在をいかに掴もうとも、手錠一つ掛けられないのでは逮捕も何もあったもんじゃない。
悩んだ末に電脳超人が、相棒として見出したのは、どうにも冴えない気弱な青年刑事『富田林信夫』だった。
――この物語にあらすじがあるとしたら、きっとこんな風。
私が出てくる幕は一生無い。それでいい。どうせ全部、時間稼ぎの嘘なんだから。
※作品内に登場する用語、団体、設定は全て作者の考えたフィクションであり、正確に現実を反映したものでは決してありません。あらかじめご了承ください。
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