Synopsis

エリスと名乗る少女が家に届いたのは、風の強い日のことだった。  透き通った碧眼。柔らかなブロンドの髪が風になびき、金色の軌跡を描く。  少女はゆっくりとした所作でアンティーク調のドレスの裾を摘まみ上げ、膝を曲げて身体を沈める。ややぎこちない、覚えたてのような動きだった。 「お初にお目にかかります、ご主人様」 ──────────────────────── 「私は機巧人形というものが嫌いなんだ。……全くもって、忌々しい」  腕は確かだが変わり者とされる彼の元には、様々な事情を抱えた機巧人形がやってきて、その度に彼は人形を壊す。 「お慕いしております、ジニアさま」  そんな偏屈な技師に仕え続けた、ある機巧人形の話。

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Kakuyomu
Kakuyomu04/19/2024
  • Current機巧技師と添い遂げた人形のお話