Synopsis
研究成果の出ない、初老の主人公。
短期の契約のみで、二十数年を生きていた。
また、契約終了を言い渡され、意気消沈となるが、データだけは残そうとして深夜まで残業を行っていた。
帰宅時にコンビニに寄り、気分が悪くなりそこで意識を失う。
眼が覚めると、自称神様と出会うことになった。
神様は、混乱の最中にある異世界に行き、勇者となって混乱を静めて欲しいと依頼を出して来た。
若くもないので、そんなに動けないと言うと、十代後半の肉体を与えてくれたので、信じることにした主人公。
だが、ここで神様と元研究者との意見の相違が始まった。
「スキルと魔法? そんな物より使えるモノをくださいよ」
「え? スキルも魔法もいらないの? ちょっと心配ですね~」
「な~んでもあげますよ」と言う神様に、主人公となる元研究者は色々と要求してみる。
ラボが欲しい? う~ん、飛空艇あげちゃう! 鉄壁の防御フィールドもおまけしちゃう!
パソコン? 量子コンピューターでどうでしょう?
インターネット? アカシックレコードに直結!
エネルギー源もしくは発電所? 小型核融合炉のクリーンエネルギーで異世界に迷惑かけないようにね。
人工知能? 万能AIでも良いかな?
資金源? あなたにしか行くことの出来ない鉱脈……いえ、ダンジョンを教えます。
異世界転生を果たした元研究者は、異世界の問題をオーバーテクノロジーで解決して行く。
家がないの? 鉄筋コンクリートの高層マンションでも良いかな? 皆で住めるしね。
食糧難? フードテックだよ。遺伝子改良で植物性タンパク質が欲しいね。それと病気に強い苗も作ろうか。
疫病? ワクチン作るよ。いや、それよりも衛生面の改善を図ろうか。
布が欲しいの? 蜘蛛を改良して蚕を作ってみるよ。絹糸が出来ると良いな~。
極大魔法? マイクロブラックホールで全部消滅。ついでに軍隊も無力化して、帰って貰おう。開戦前の終戦だね。
水不足? 低気圧作るよ。あ、大雨になっちゃった。
そして、異世界転生後を忙しく働いていた元研究者は、思い出した。
「あれ? そういえば、私の前世の研究テーマってなんだったっけ?」
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