Synopsis

私は生まれた時からこの町に住んでいる。 正直。都会とも田舎とも言えない場所だけど、だからと言って特別困る事なんてない。 あ。でも、そんな「特徴と言えるようなモノなんて何もない」と言えそうなところに、なぜか昔から古いけど真っ赤な洋館がある。 夕方になるとものすごく怖い雰囲気が漂っていて異質だから、小さい頃はよく親に「ワガママばかり言っていると、ここに連れて行くからね!」と脅されたものだ。 ただ、ここに「人が住んでいる」という話を聞いた事は……ない。 「……え?」 なんてふと考えて少し上を見上げると、なぜか洋館の電気が点いている。 「あ……」 そして一分もしない内にその電気は消えてしまった――。

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Kakuyomu
Kakuyomu01/17/2024
  • Current赤い樹と月