Synopsis

「わたしはリゲイア。あてもなくただようおとのれい。  それよりもきをつけて――」  たどたどしく喋る幼女の声が聞こえる。  リゲイア、という音の霊らしい。彼女は必死に訴える。 「わるいれいがすこしずつ、あつまってきている。めにはみえないれいが。  にげて。  にげて。  にぐげぇて」  逃げてと叫ぶリゲイアは、良い幽霊らしい。  けれども、声の調子が次第に壊れていく。  音の霊リゲイアの声が迫る。不気味な音も近寄ってくる。  逃げた。どこまでも逃げた。  だが逃げるたびにリゲイアの声が、少しずつ、少しずつ、変わっていって――

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Kakuyomu
Kakuyomu02/26/2024
  • Current音霊(おんりょう)