Synopsis
人には見えない"妖"が見える少女、入舸沙月。
周囲の妖達は、沙月の事を「入舸の妖絵描き」「入舸の百鬼夜行」と呼び慕っていた。
沙月の家は、代々"妖"と暮らし、"妖"と"人"の境を監視する「防人」という役目を担っている。
若い沙月は、表立った活動こそ無いものの、時々手伝いとして表に立ち、問題を起こす妖と対峙する日々を送っていた。
「どっちも大して変わらないってのにさぁ…」
人と妖の間に立つことが、彼女にとっての日常だった。
そこで積み上げられてきた常識が、成長するにつれて彼女を悩ませていく。
他の人と違うこと、普通を知らないこと…
"妖"が見えること、他の「防人」が持っていない、自身だけが持つ"禁忌"と呼ばれる力。
悩みが日に日に増えていくお年頃。
中学3年の冬休み、「防人」として迎えた新年の夜。
ふと見知った顔に声をかけられ、沙月は何時ものように人と妖の境を跨いでいく。
その先で起きた、他愛のない悪霊騒ぎ…それは、沙月を"妖"の世界へ誘う切欠に過ぎなかった…
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