Synopsis

「ただでさえ甘んじて受け入れた婚約だというのに、僕のいう事も聞けないなど論外だな…」

 自らが政略婚を企てておいて、都合が悪くなったためにこのような事を口にし始めたのは、クシアード伯爵だ。彼の前に令嬢は力を持たず、彼の意思にただただ従うほかなかった。

「旦那様、私からもご提案させていただきます。やはり彼女は、旦那様のお相手として不相応かと…」

 しかしこのままそれを認めてしまえば、クシアードに間違いがあったことを認めることになってしまう。プライドが高く周囲からの評価を異常なほど気にする彼に、そんなものをうけいれられるはずはなかった。

「…悩ましいな…いっそのこと、みずから消えてくれればいいのだが…」

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Alphapolis
Alphapolis10/26/2023
  • Current旦那様に「消えろ」と言われたので、婚約令嬢は冗談でなく本当に消えてあげることにしました。