Synopsis

春を俟《ま》っています―――― 鶴のような真白の振袖をまとったそのひとは無人駅の端にたたずんで、いつも誰かの訪れを待っていた。誰を待っているんですかと訊ねた僕に、彼女は寒椿のような唇を綻ばせて「――春を」といった。 その冬、僕はたぶん、ゆきおんなに恋をした。

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Kakuyomu
Kakuyomu12/01/2020
  • Current彼女は春を俟っている