Synopsis

「エアリアス、君との婚約は今日をもって終わりとする」

 急に呼び出されたリアン様の部屋で、彼は冷たくそう言い放った。

「…婚約破棄、ですか?」

「まぁそういうことだ。しかし安心したまえ。君に居場所は残してやろうと思う」

 私の返事も一切聞かないまま、勝手に話を進める彼。

「私は寛大だからな。かつて婚約関係にあった君を追放などはしない。ここで職を与えようと思う」

 自分が権力者であることを良い事に、彼はそんな事を言う余裕があるのだろう。いつでも追放などできるからゆえの、余裕が。

「使用人として私に仕えたまえ。もちろん新しい婚約者であるアルマの身の回りの世話をするのも仕事に含まれる。構わないな?」

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