Synopsis
彼女と出会ったのはアメリカとメキシコの国境の街――エルパソだった。 日本を遠く離れて、ひとりで海外にくると、なぜか日本の風景を思い出す。 荒野の砂漠と故郷の空。 似ても似つかない光景なのに、なぜ思いを馳せてしまうのか。 それは、彼女の一言から始まった。 「これって、武蔵野っていうみたいよ」 窮屈なドミトリーの一室で、一枚の花札を受け取る。 彼女はもう二年間も海外を放浪していた―― 約4,000文字。モラトリアムをテーマに、白い砂漠に武蔵野の原野が甦る。
Serialization Info
Web Novel