Synopsis
エルフェルト王国のどこかには、聖遺跡と呼ばれる存在があることが知られていた。その力を駆使すれば、自分の思うがままにこの世界を操ることができるとされ、そのありかを探そうと必死になっているものも多数いた。そんな中の一人が、ルーゼラ公爵だった。
「ようやく…ようやく見つけたぞ!間違いない!これこそが聖遺跡の証!」
その長い旅路の果てに、ついに彼は聖遺跡にたどり着いた。そしてその力がこの世界を支配しうる力であるという事も、もちろん承知していた。
「もう後は目覚めさせるだけだな…ここまで来たのなら、もうあの女は必要ないか」
あの女、といいうのはルーゼラが婚約者としている、フィーナの事だ。彼女の生まれはこの聖遺跡に関連していると突き止めたルーゼラは、その情報をより正確なものとするために彼女に近づき、他の誰も寄せ付けないために強引に婚約関係を迫った。そしてその思惑は達成され、彼女の周辺を調査するにしたがって情報の信頼性は高まっていき、こうして聖遺跡を発見するに至ったのだった。
しかしそうなれば、もう彼女に用はなくなってしまう。だからこそのこの言葉なのだった。
「婚約破棄でもいいか。どうせこの世界は私の望み通りになるのだから、少々問題が起こったところで構いはしない」
そう思いいたるのは自然な流れであったものの、彼はある重大な点を見落としているのだった…
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