Synopsis
「理由はもう察していることと思うから、結果だけ告げる。アリクシア、君との婚約は正式に破棄することに決めた」
婚約破棄、というものをまさか自分が受けることになるとは思っていなかった。公爵様たるお父様に、なんと説明するべきか分からなかったからだ。彼はそれを知ったうえで婚約破棄を行った、勇敢な人物なのだなと私は思った。
けれど、よくよく思い直してみれば彼にはまだそのことを告げてはいなかった。それを告げれば彼は意識を変えてしまい、妙な考えを持ち始めるかもしれないと思ったからだった。しかし関係が終わりを迎えた今となっては、もう隠す必要もなくなった。
「そうですか。公爵様であるお父様もお喜びだったのですが、致し方ありませんね。このことは私の方から伝えておきますので、どうぞお気遣いなく」
「っ!?!?!?!?」
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