Synopsis

「ま、まさか本当に…身投げを…!?」

 これはデマであった。というのもユミリアは仮にもこのケスト卿の婚約者。それなりの影響力を持つ者たちと話をすることができる。その中で情報の扱いに長ける者を通じて、この飛び降り情報を流したのだ。
 そしてこの情報の影響は絶大だった。

『婚約者に死を宣告し、みすみす死なせてしまうような男に、貴族家としての位はまかせられない。今日をもって追放とする』

「そ、そんなぁ…そんなばかなぁ…」

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