Synopsis
カチャカチャカチャとナイフとフォークの音だけが鳴っては、また沈黙が部屋を訪れる。
会話はない。最後の晩餐というのはこういうものなのだろう。
妻との最後の夜。じきに迎えが来て、それで恐らく永遠のお別れ。
……いや、『恐らく』など楽観的な考えだ。もう二度と会えない。絶対に。
恐ろしい。死別の方がマシなどとは考えないようにしていたが
こうして会話がないと、そういったあれこれを考えてしまう。
妻との思い出。それも頭に浮かぶが、今一番思うのは「なぜこんなことに」
Serialization Info
Web Novel