Synopsis
高校演劇部での最後のチャンス「秋の府大会」で大失態を演じて青春にピリオドを打ってしまった宮守昴(みやもりすばる)。卒業して一年以上が経った大学二年生の夏のある日、高校時代の恩師で演劇部顧問の山川先生から「後輩の指導をしてくれないか?」と電話がかかる。山川先生に病気が再発、入院していて、指導者が不在だという。 昴は恩師の依頼を断れず古巣の洛和高校演劇部に向かうことになるが、そこに居たのは憧れの伊東爽香(いとうさやか)先生と、たった四人だけど個性豊かな部員たち。特に、俳優志望の女子部員である高野京子(たかのみやこ)は急にやってきた昴に反発する。 昴は部員たちと一緒に「夏の大会」に向けて舞台を作り上げることができるのか? 高校演劇を舞台にした青春の忘れ物取り返しドラマ。――そして緞帳が上がる。 ☆短編「ホリゾントライト!」からのスピンオフになりますが、基本的には別の物語です。 ☆エブリスタ「ナツイチ小説大賞」優秀作品(※受賞には含まれない) ☆カクヨムコン6「朝読小説賞」応募作品 <あらすじ>※電撃大賞用 高校演劇の「秋の府大会」で失敗し「青春はおしまい」となった宮守昴。大学二年生の夏、高校時代の恩師で演劇部顧問の山川先生から「後輩の指導をしてくれないか?」と電話がかかる。古巣の洛和高校演劇部に向かう昴。そこに居たのは憧れの伊東爽香先生と、個性豊かな部員たち。俳優志望の女子部員、高野京子。高野のことが好きなイケメンの錦織真也。自由奔放なお調子者、七瀬奈那。裏方担当で物静かなメガネ男子、横井貴光。 突然やってきた昴に、高野が反発する。昴はヒロインの高野と、七瀬の配役交代を提案して火に油を注いでしまう。 山川先生のお見舞いに行った昴は「思うようにやれ」と背中を押される。配役変更の方針が固まる中、昴は高野を自分の戦友・祥影たちが立ち上げた劇団の旗揚げ公演に連れていく。全国大会経験者の黒木加奈子の演技に高野は刺激を受けると同時に、昴の過去と考えを知った高野は、認識を改め、配役の交替を受け入れる。 順調に練習を進める演劇部。しかし問題があった。昴は生徒たちの自主性を重んじ過ぎてしまうのだ。成り行きで演劇部の練習を見に来た、昴が辞めた劇団の演出家ゴッゾーラ山下は喝破する。「お前、この演劇部に要らなくね?」 昴が躊躇する理由は「秋の府大会」のトラウマにあった。悩む昴。そんな時、山川先生が意識不明だと連絡が入る。昴は駆けつける。意識を取り戻した山川先生が当時のことを語る。その無責任さに昴は声を荒らげてしまう。次の日、山下先生が急逝してしまう。苦悩の中、葬式に参列した昴は、山川先生の奥さんからDVDを渡される。その一枚は「秋の府大会」の舞台。自分の舞台を見直して、昴は気づく。確かに中途半端だけど、そこに必死で舞台を創る山川先生と自分の存在があることに。 自宅に急に現れた七瀬により賀茂川に連れ出される昴。そこに部員たちが現れる。彼女らは昴に願う。戻ってきて、本気でぶつかって欲しいと。昴はそれを受け入れる。そして演劇部は「夏の大会」が始まる。
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