Synopsis
深夜の車中、ハンドルを握るK(仮名)は、なんとはなしに話し出した。
「そういやさ。この前、こんな風に、夜走ってたら、変な女、見かけちゃってよ」
それを聞いた助手席のY(仮名)がアゴで前方を指し示す。
「もしかして、あんな感じの女か?」
そこには、街路灯に向かって立っている一人の女の後ろ姿。
もう夏の盛りだというのに、暑苦しい白いコートを着ていた。
「……あいつだよ」
Kの震える声をたしなめようとして、Yは凍りついた。
視線の先にある、次の街路灯の下に、同じ女が立っていたのだ。
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