Synopsis

自堕落な生活をしていた男がいた。すでに完全に堕ちきった後かもしれない。 這い上がる気力はない。何にも。人生にも鉄パイプが飛び出した折り畳みベッドにも。 床に敷いた丈足らずのカーペットの上に寝そべり 指の間から立ち昇るタバコの煙に息を吹きかけちょっかいをかける。 さほど面白みもない。でも他にすることもない。 その煙からふと視線を逸らしたのは偶然か直感か それとも穴倉のように狭くボロいアパートの部屋でも主は主。 侵入者に気づくのは不思議なことではないか。 男は手を伸ばし黒いそれを掴んだ。

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Syosetu wo Yomou
Syosetu wo Yomou06/11/2023
  • Current黒いあの虫