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Synopsis
雨が降り続いている。
庭先の濡れた紫陽花に目を向けると一匹の蝸牛が寝込んでいる八尋の目に留まった。
庵の下で寝込んでいる自分と蝸牛を重ね合わせることで、八尋は己の小ささを思い知るような気持ちがした。
この庭の片隅で生まれた蝸牛はきっとこの庭で一生を終えるに違いない。この庭が蝸牛の世界の全てなのだ。
──自分もこの家以外の世界を多くは知らずに死ぬのだろう。
八尋は布団から身体を起こし、ゆっくりと立ち上がった。
Serialization Info
Web Novel
Service languages
Japanese
1
Japanese
1 platforms
Current language
Alphapolis
Alphapolis
05/08/2023
Current
蝸牛紫陽花
05/08/2023